loader

start 10期に向けて

創生塾10期に向けて~塾長挨拶~

 

他人を信じることができない日本人

日本人は、他人を信じることができない傾向にあるという報告があります(注1)。具体的には、信じられる傾向にあると答えた人たちは、全体の3割程度でした。日本人はこの結果に違和感を感じないかもしれませんが、イギリス、アメリカ、ドイツにおける調査では、約7割が他人を信じられる傾向にあると答えています。多く移民を抱える国家であるにもかかわらず、なぜこのような感覚を持つことができるのでしょうか?そのことを知ろうとした時、私たちにとって、他人や社会とは一体どのようなものであるか?という根本的な問いにぶつかることになります。

 

古いマインドに囚われていないか?

1600年代に西洋で生まれた近代の哲学は、個人を一つの単位とした世界観を醸成し、民主化や個人主義を理論的に後押しました(注2)。しかし、個人主義の世界観が強まるほど、互いの意見が対立しやすい状況となります。結果として自己中心的な人々が増え、国や地域において、社会モラルの低下が起きました。そこで、国家が調整役を担うようになりました。ファシズムもその一つの形態です。その後、国家が主体となり、利権を奪いあう大規模な戦争へと進みます。現在の国際社会は、その反省の上に形成されています。人類は近代的な考え方から始まるストーリーを少しずつアップデートしながら前進しているのです。世界における一般な「社会」に対する理解とは、すなわち個々の不断の努力の上に成り立つものである。それが一般的であると言えるでしょう。

 

どれほどの日本人がこのことに意識的でしょうか?前述の「他人を信じられるか?」という質問は、「あなたは信じることに関する経験や方法、そして意志を有しているのか?」という問いに聞こえるでしょう。まさに回答者のスタンスが問われるといっても過言ではありません。日本人の多くが「他人のことが信じられない、そこに打つ手がない、成す術がない」と思っているのなら、それは結果的に古い近代のマインドやセオリーに抗うことなく、囚われ続けているということになります。日本においてはイノベーションが起きにくいと言われていますが、他人を信じることができないということが大きく関係していることは間違いないでしょう。

 

新しいセオリー

近代の哲学、すなわち個を世界の中心に置く考え方においては、「他人よりもいかに所有するか、いかに資源や市場、情報などの資産を持っているか」が成功の証でした。近代以降、私たちの人生の大半は、パイの奪い合いに費やされてきたと言っても過言ではありません。しかし、今を生きる私たちはこのように考えます。もはや世界は移り変わりの早い時代、固定的なパイというのものは永遠には続かないと。むしろ現代に生きる私たちに必要なのは、パイそのものを作り出すことであります。私たちは、この新しい哲学と手法を皆様と共有し、近代的な世界を終わらせなければならないと考えています。

 

次の社会を生きる

創生塾は、これまで多くの新しいビジネス創発を支えてきました。互いの経験と知恵をシェアし、成長するための「場」がそのベースとなっています。「創生塾」は、近代を超えるいわば「次世代のスタンダード」と呼べるものでありたいと考えています。他では受講することのできないスペシャリストたちによる素晴らしい講義と、理念に共感し信頼できる仲間たちがあなたを待っています。皆さまにも是非参加し、体験していただきたいと考えています。

 

創生塾10期の講座はこちらから

 

創生塾 塾長 岡秀樹

(注1)総務省 平成30年版情報通信白書より引用しています。

(注2)近代の哲学は1600年代から始まります。大航海時代を迎え世界を大きく拡大したヨーロッパですが徐々に社会不安は増大していきました。ヨーロッパは大きな戦火に見舞われることになります。そのような中、王室による封建的なシステムは崩れ、資本的な考え方のもと近代主権国家が成立していきました。