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小学3年生から10年間図書委員だった自分がオススメする、新しい生き方を目指したい人の必読5冊 2018年10月1日

学校生活の大半を図書委員&図書委員長として過ごしてきた私が、「高校生の時にこんな本を読んでおけば人生変わったな」と思う本を、5冊紹介します。変化の激しい、新しい世界を生きていく人たちに読んでいただきたい、素晴らしい本たちです。

 

これらの本をあなたの学校にある図書室に「購入依頼」してください。あなたにとっても、学校にとっても、あなたの後輩たちにとってもきっと素晴らしい財産となるはずです。この記事は創生塾事務局の中川がお届けいたします。

 

「働き方」の教科書: 人生と仕事とお金の基本 (著)出口 治明 

 

まずはこちらから。元ライフネット生命の会長、現立命館アジア太平洋大学学長の出口さんが書く、「働くということはどういうことか」の本。60代を間近に起業した出口さんの話はいつも僕らに勇気をくれます。語り口がとても優しく、読みやすい本です。

 

創生塾は創業を後押しするところではあるのですが、僕らが本当に伝えたいことは「変化の激しい未来だけれど、自分らしく生きてほしい」ということです。会社で働くことを否定もしないし、創業することも否定をしない。それが創生塾のスタンスです。ただ、自分で選んでほしい。「誰かに強制されたから今の生き方をしている」なんて人生を送らないでほしい。そんなメッセージを送り続けています。

 

この本を読むと、社会はすでに変化をしていることがわかります。これから、理不尽な上司や社会に出会うかもしれませんが「出口さんがこう言ってたな」と思い出すことで、楽に生きることができるようになります。古臭いのはその人たちなのです。

 

創生塾をメイン開催しているコワーキングスペース秘密基地がある北九州市は、課題先進都市と言われています。北九州市はこの本に載っていることが、他の地域より一足先に起こると考えて間違いありません。だからこそ、この北九州市で課題を解決することができたら、それは日本や世界を救う方法になるのです。

 

先生が書く「人間として最も大切なことは、次の世代を育て、次の世代にきちんとバトンタッチをすること」というメッセージは、高校生のみなさんよりも、学校の先生方や親世代に届けた方が良い言葉ですね。みなさんも、「人生に大切なのは”人・本・旅”だ」「人生の3割しかない仕事は”どうでもいいこと”」という出口さんのメッセージにぜひ触れてみてください。

 

 

出口先生が書く、世界史関連の本もお勧めです。日本だけが素晴らしいわけでもなく、日本だけが悪いわけでもなく、世界全体から見た日本を客観的に冷静に捉えていただいているのが印象的です。日本は世界から見たらちっぽけな国なんですよね。だからこそ、これから僕らは何をしていくべきなのかがわかります。

 

 

 

未来の年表 人口減少日本でこれから起きること (著) 河合 雅司

 

仕事をするとは価値を提供することです。あなたのやりたいことが、社会の課題を解決するとき、そこに価値が生まれます。少しでも誰もやったことがないものが含まれていたら、それはイノベーションと呼ばれるものになるでしょう。では、社会の課題とは何かと問われたときに、その答えはここにありますと答えます。

 

この本を受け身で読むと、ただただ不安に思うかもしれません。しかし、あなたの持っているものや、やりたいことで「どうやったら解決できるだろう」と考えて読めば、あなたが仕事をしていく中でのヒントだらけの本だと気づくでしょう。ちょっと目次からいくつか紹介していきましょう。

 

「2018年 国立大学が倒産の危機へ」「2023年 企業の人件費がピークを迎え、経営を苦しめる」「2035年 『未婚大国』が誕生する」など、みなさんにとっても衝撃の未来が訪れます。決して他人ごとではないことがよくわかるでしょう。

 

しかし、これはチャンスでもあります。例えば『未婚大国』という課題があります。もし、あなたが今ハマっている趣味が、誰かと誰かをつなぎ、1組でも結婚したとしたら・・・、あなたはすでに社会課題を解決したことになります。そのように、あなたがあなたのやりたいことで、コミュニティ(共同体)を作ったり加入したりすることが、実は大きな一歩なのです。このコミュニティという言葉に着目して次の本を紹介していきましょう。

 

 

ちなみに、こちらの本はパート2も出版されているので、興味がある方はそちらも読んでみてください。

 

 

 

 

WE ARE LONELY, BUT NOT ALONE. 〜現代の孤独と持続可能な経済圏としてのコミュニティ〜 (著) 佐渡島 庸平

 

 

タイトルはちょっと難しめに思うかもしれませんが、この本もとても読みやすい本です。「宇宙兄弟」や「ドラゴン桜」などの編集をされた方が書いた本で、実際に文中には漫画も多く引用されています。とにかくわかりやすいです。SNSを通して100万人のフォローワー(=コミュニティ)を持つ「ゆうこす」さんもオススメされていました。

 

みなさんは、これから企業に入るかもしれません。しかし、今の仲間やつながりが失われてしまうわけではありません。今のつながりそのものが、実は共同体(コミュニティ)なんです。言ってみれば、高校3年生を卒業した生徒が社会に出るということは「新しい4年1組に入るようなもの」かもしれません。そして1組にも2組にも3組にも同時に入ることができ、自分で新しいクラスを作ることもできる。もちろん今の友達とも関係性を保ったまま。そんな風に思っていいと思います。

 

この本では、コミュニティを作るときに必要な要素が詰まっています。安心安全をベースに熱狂を作る方法が、実例に基づいて書いています。今、流行のオンラインサロンなどについても詳しく書かれています。

 

これからのマーケティングの基本とも言える内容で、みなさんのビジネスに必ず役に立つと言えるでしょう。この本を読むことで、もっとコミュニティについて、マーケティングについて学びたい!という方が増えると考えています。入門書として最適です。

 

 

 

 

もうひとつ、コミュニティの本を紹介します。

 

 

そして、暮らしは共同体になる。 (著) 佐々木俊尚 

 

 

そして僕が大好きな佐々木俊尚さんの本。これも読みやすい本です。小難しいこと無しに、事例がたくさん紹介されていて、皆さんにもすっと入ってくる言葉たちだと思います。

 

会社に入ったからには出世しなければならないといった「上へ上へ」という生き方や、常に反対の立ち位置を取らなければいけない「外へ外へ」という生き方から、「横」のつながりを大切にする生き方を大切にする。「横」のつながりは、前項で触れたコミュニティそのものです。

 

そして、みなさんの趣味や嗜好を始め、様々な意識が変化をしています。おそらく、2011年の東日本大震災は、皆さんにも大きな意識の変化をもたらしたのではないでしょうか。”その「変化」を分析し、流れの先に何が見えようとしているのかを解き明かすのが、本書の目的です。”(はじめに、より引用)とあるように、新たな時代へのひとつの選択肢と言える本です。

 

自由に、自然なライフスタイルという著者からの提案が、みなさんの一歩進む力を後押ししてくれます。あなたの生き方は、自由に自分で選ぶことができるのです。

 

その、新しい生き方を、佐々木さんは必ず応援してくれます。そう感じさせずにはいられない本です。

 

 

佐々木俊尚さんの料理本も、僕は大好きだったりします。料理に興味がある人は読んでみてほしいです。後、ツイッターをやっている人は、佐々木俊尚さんはフォローしておいた方が良いのではないかと、個人的にオススメしておきます。

 

 

 

ALLIANCE アライアンス―――人と企業が信頼で結ばれる新しい雇用 (著)リード・ホフマン他

 

ちょっと最後には、日本のものではない本をご紹介。タイトルのアライアンスとは「信頼」のことです。著者の一人リード・ホフマンは、リンクトインというビジネス系SNSの創業者です。日本でもこれからリンクトインが広まってくるかもしれません。従業員は会社の歯車なんかではない、それがよくわかる本です。

 

これからの仕事に最も大切なのは「信頼関係」です。これは間違いありません。企業対人でも、人対人の場面でも同様です。皆さんにとっても、人対人で信頼関係が重要であることは理解していると思います。しかしこれからは、従業員から見て「信頼できる会社であるかどうか」がとても重要なことです。信頼に足らない、従業員を歯車としてしか扱っていない企業であれば、すぐ辞めてしまった方が良いくらいです。ぜひ、読んでみて。

 

コワーキングスペース秘密基地には、フリーランスや起業家が集まり、ひとつの法人を作っています。それは「一般社団法人 まちはチームだ」という名前です。フリーランスが集まって作っているのでは、そこには上下関係はありません。プロジェクトごとにリーダーがいるだけです。とても新しい働き方だと自負していますが、そこで重要視されるのも、信頼関係です。

 

しかし、そこで「信頼」の元になるのは、一般的な信用とはちょっと違うかもしれません。僕らが大切にしているのは、同じ方角を向いて走っているかどうかだけ。たぶん、「自分がやっている仕事が、絶対に次世代のために良い。」と言い切れるかどうかだけです。そう、出口さんが言っていた言葉と同じです。それが実は信頼なんですよね。少なくとも僕は、まちはチームだの皆さんを、信頼しています。

 

もうひとつ言えば、地域と人の信頼関係もこれから重要になってくると、私たちは考えています。

 

 

 

以上5冊が、創生塾図書委員の中川がオススメする本でした。コワーキングスペース秘密基地の本棚に置いてあることが多いので、小倉に来たついでに寄ってみるのも面白いかもしれません。僕もわりとそのあたりにいます。来られた際には、声をかけてください。みなさまにお会いできる日を、楽しみにしています。

 

 

※「おまけ」・・・ちょっと上級編なのですが、みんなに読んでほしい論文があります。それはこちらです。

 

 

経済的価値と社会的価値を同時実現する 共通価値の戦略 

 

 

ここまでこの記事を読んだ方なら読めるはず。今、流行の言葉に「CSR」があります。それは「企業の社会的責任」と呼ばれるものです。その先の概念として「CSV」があります。それがこの論文に書かれている内容で「共通価値を創造する」ということになります。

 

誤解を恐れずに、すごく簡単に表現してみますね。例えば、ある企業が社会貢献として街のゴミ拾いをしているとします。それはもちろん素晴らしいことです。しかし、その企業が街のゴミを使って新しい事業を始めたとします。前者は社員が時間を割いて貢献しているのですが、後者は街に新しい産業が生まれ、事業が拡大していく可能性があります。これが「共通価値を創造する」ということだったりします。

 

この論文を読んだことがあるかどうか。それだけでこれから企業人として、創業者として、様々な働き方をするみなさんが、地域でどのようなことをすればよいのかのヒントになるでしょう。ぜひ、先に紹介した「未来の年表」と合わせて考えてみてください。その時点で、そこらの大人より圧倒的に前に進んでいる高校生です。

 

これは、kindle版しかないので、図書館で買ってもらうわけにはいきませんが、とても良い論文ですので、ぜひ読んでみてほしいです。

 

 

 

※創生塾は2018年10月より、アントレプレナーシップコースをスタートします。アントレプレナーシップは起業家精神とも訳される言葉で、創業機運醸成事業のひとつの位置づけ取り組みを始めています。具体的には、小倉商業高校で創生塾特別出張授業を開催いたします。アントレプレナーシップコースの詳細は以下からご確認ください。

創生塾アントレプレナーシップコースのご案内

 

中川康文

「聴くチカラ・引き出すチカラ」講師
創業支援カウンセラー
創生塾事務局専任管理員